辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2022」の選考発表会が実施されました。
新語の選定にあたっては一般公募を行い、専門家である選考委員が一語一語厳正に審査し、「今年の新語2022」ベスト10を選定しました。
「タイパ」など言葉の意味を詳しく見てみましょう。
今年の新語とは
2022年を代表する言葉(日本語)で、今後の辞書に採録されてもおかしくないものです。
候補となるのは、
・「今年特に広まった」と感じられる言葉。今年誕生したかどうかは問われない
・自分自身や周りの人が、ふだんの会話やSNSなどでよく使うようになった言葉
・流行語や時事用語、新しい文物でも構わない
2022年選考結果
辞書の三省堂が選ぶ「今年の新語 2022」。
今回の応募総数は延べ1,041通、異なり673語となりました。
一語一語、選考委員が厳正に審査し、「今年の新語 2022」ベスト10を選定しました。
以下に「今年の新語 2022」ベスト10を発表いたします。 。
![](https://kenji2373.com/wp-content/uploads/2022/12/best10-set-921x1024.jpg)
大賞 「タイパ」
「タイパ」は「コスパ」(コストパフォーマンスの略)にならって作られました。
「タイムパフォーマンス」は、英語では一般的な言い方ではなく、和製英語と考えられます。カタカナで言わなくても、「能率」(決まった時間の中でのはかどり具合)と言えば、ほぼ同じ意味が伝えられます。また、「タイパ向上」は要するに「時短」(時間短縮)のことです。
第2位 「○○構文」
ここ2、3年、世の中に「○○構文」が増え始めました。
いわく、「ちいかわ構文」「進次郎構文」「メフィラス構文」といった具合。文法用語の「構文」とは違い、ここでは「表現のスタイルやパターン」といったところでしょうか。人々がいろいろな表現を楽しんでいることを肯定的に捉え、2位に選びました。
第3位 「きまず」
「きまず」は、形容詞「気まずい」の語幹を感動詞として使ったものです。「気まずい」自体は昔からあることばですが、若い世代が、大して気まずくなくてもよく使うようになりました。
たとえば、SNSで友だちのネイルの写真を褒めたら、「もう新しいネイルにした」と言われた。思わず「あ、きまず……」。本当に気まずければ沈黙するところですが、あえてことばに出すところが新しい。
2000年代の「萌え」、2010年代の「エモい」、古くは1980年代の「かわいい」など、ある気分を表すことばが多くの人の口癖になることがあります。その時代の気分を表しているからでしょう。「きまず」も、場の空気を読もうとする時代の気分を表す面があると考えて、3位に選びました。
第4位以下はこちら
第4位 「メタバース」
第5位 「○○くない」
第6位 「ガクチカ」
第7位 「一生」
第8位 「酷暑日」
第9位 「闇落ち」
第10位 「リスキリング」
選外 「平成レトロ」「Y2K」
以上「今年の新語」2022年の選評はこちらから
まとめ
新しい言葉がどんどん作り出されている。既についていけない状況の方も少なくないだろう。私もその中の一人であるのは間違いない。
新語とは「新しい言葉」で、流行語とは「ある期間、興味を持たれて多くの人に盛んに使用される語」
「村上様」「きつねダンス」などは今年の流行語ですね。
一方新語の新語の「タイパ」とは
「タイパ」とは(タイムパフォーマンスの略)という名詞です。
「タイパ」は「コスパ」(コストパフォーマンスの略)にならって作られました。「タイムパフォーマンス」は、英語では一般的な言い方ではなく、和製英語と考えられます。カタカナで言わなくても、「能率」(決まった時間の中でのはかどり具合)と言えば、ほぼ同じ意味が伝えられます。また、「タイパ向上」は要するに時短(時間短縮)のことです。
ただ、そうは言っても、新しい時代状況を表すためには、新しいニュアンスのことばが必要なのも確かです。動画文化の隆盛とともに、「タイパ」ということばも定着していくのではないでしょうか。
コメント